「病気やケガをしている人にかかわって助ける仕事もいいな」と思い看護師の道へ


子どものころ、看護師の仕事はたいへんだと周りの人から聞いていたので「あんまりなりたくないな」と思っていたのです。ところが高校3年生の7月に祖母が交通事故に遭うということがありました。お見舞いに行ったとき看護師さんの姿を見て「病気やケガをしている人にかかわって助ける仕事もいいな」と思いました。ちょうど進学先を決める直前で仲のいい友だちが看護師志望であったこともあり、私も准看護師の看護学校に進学しました。在学中に先生から「働いてからもう一度学校に通うのはたいへんだから卒業したらそのまま高等看護学校(高看)に行ったほうがよいよ」とアドバイスをいただき、卒業後はそのまま高看(3年間)に進学しました。そこには衛生看護科の新卒、准看護師で社会経験のある人、社会人から看護師を目指す人など、年齢も経験もいろんな人たちがいました。実習などたいへんでしたがそういう人たちといっしょに刺激を受け合いながらがんばりました。


しゃべるのは得意ではないが、いろんな職種の人とチームで患者さんを支えていきたい

新卒では松坂市の総合病院の脳神経外科・内科の病棟に配属されました。いっしょに4人が入ったのですが、新人は私だけで他の人は看護師経験のある転職組でした。プリセプターにも助けてもらってなんとかやれました。私は新人なりに自分の求める理想の看護を持ち「自分が患者だったらきっとこんなことを望むのではないか」とこだわって取り組みましたが、なかなかそれが実現できずに悔しい思い、ふがいない思いをしたこともあります。まだ新人でできないこともたくさんあるのに、高いレベルのことをしようとし過ぎたのかもしれませんね。その後8年脳外病棟、2年透析病棟で勤務しました。結婚を機に亀山市立医療センターに来ました。今年では14年目になります。2年ほど病棟勤務してから出産、育児で休暇をもらいました。復帰後は透析病棟で7年1年半前から内科・整形外科・外科の病棟で退院指導や看取りにかかわる看護をしています。久しぶりに病棟に戻ると地域包括病床ができていたり、退院指導が重要になっていたりでずいぶん様子が変わっていました。だから覚えること、勉強することがたくさんあってたいへんです。地域ごとに施設の受け入れ態勢(看護師がいるかどうか、24時間対応の有無など)も違っているので社会福祉士の相談員さんのサポートを得ながら進めています。私はしゃべるのが得意ではないのですが、患者さんや利用者さんとおしゃべりするのは好きなんです。医療はいろんな職種の人たちがチームで患者さんを支えていく感じがあってそれが好きです。


人とのかかわりが好きなので看護師は天職。「健康」を守る仕事に携わっていきたい

私は看護師に向いているタイプではないと今でも思うこともあります。ここまで続けられたことが自分でも不思議に思います。やはり周りの人に助けられてきたから続けられたのでしょうね。辞めたいと思ったことも一度や二度ではありません(笑)。
でも仕事を辞めるって勇気がいるじゃないですか。それと看護の仕事を辞めてまでやりたい仕事がほかにはないのです。人とかかわるのも好きだし、そういう意味では今のところは看護が天職なのかもしれません。看護師になって数年してから私は自分の興味から100歳を超えた方たちに「人生でいちばん大切なものは何ですか?」というアンケートをとったことがあります。その1位は「健康」でした。あれから何年も経ちますが、今になってもその「健康」を守る仕事にずっと携わっているんだなぁと思います。そういうアンケートを取っていたころが懐かしいです。またアンケートとって人生の先輩にいろんなことを聞いてみたいなぁとも思います。