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認定看護師のあゆみ

矢澤真希 認知症看護認定看護師

憧れの師長の教えを糧に、今も自分がどんな看護をしていきたいのかを考えることが私の軸

私の祖母が癌になった両親が「あなたに向いているのでないか」と勧めてくれたのがきっかけで看護師の道を選びました。また、高齢者の人を身近に感じ、高齢者に関わる道には進みたいなと思っていたのもあるかもしれません。実際に看護師になったばかりの時は「ここで何をしたらいいのか」と思うくらい大変な毎日でした。2年目に異動となり、希望していた病棟に配属になりました。看護師長がとてもかっこよく、「この人について行きたい」と思い、私自身も看護師として頑張っていこうと思うようになりました。師長は考え方が理論的であり、しっかりと理想を追い求めている人でした。看護師とはこうあるべきであるという考え方があり、給与の1割は本や研修などの勉強に充てていました。そして、周りのスタッフにも勉強しないといけないと言い続けていました。若い頃はこのことにとても影響を受けました。スペシャリストとしてどうあるべきかを考えて自分の道を探さないといけないなと思っていました。そして、何よりも簡単に正解を示さずに、自分で考えることの大切さを教えて頂けたのがラッキーでした。自分の道を考えながら看護師をしていくこと、将来、自分がどんな看護をしていきたいのかを考えること、これが私の軸になっています。

置かれた状況で笑いのツボを探し、患者さんに1日1回は笑ってもらう環境づくりが私のこだわり

看護師の仕事の魅力はとにかくその基本が人と関われるので楽しい仕事です。どんな人でも、笑える時が必ずあります。人は勘違いされやすいので、本当はこんな人だと分かれば、みんながもっと楽しく過ごせるのだと思います。色眼鏡で見ているのは、もしかしたら私かもしれないと考え、何故素直に人のことを見ることができないのだろうと思いました。私は「1日1回くらいは笑おうよ」を大切にし、相手の笑いのツボを探しに行きます。病気を抱えて生きるのは高齢者が多く、その中でも病気を持っているから何かを諦めないといけないのは誰が決めたことなのか、置かれた状況でも楽しく過ごせる環境作りが看護の魅力であり、私のこだわりです。祖父が認知症だった時、私は看護師だけど母から相談されても何もできなかった経験があります。このように困っている家族が世の中には沢山いるだろうと思い、認知症看護認定看護師になるべく勉強し、資格を取得しました。勉強してからは、相手をまっさらな気持ちで見るようになり、患者さんと話をすることが多くなりました。この人が今、何で悲しんでいるだろうということも考えるようになり、看護の仕事がさらに楽しくなっています。

認知症の人は病気にかかっている普通の人であるということをもっと社会に知らせていきたい

認知症看護の勉強をして思うようになりましたが、病院の中での役割は必要だが、世間で暮らしている認知症の人は病院でいる人よりもっとイキイキしているのだということを医療者にもっと知ってほしいと思っています。病院にいると認知症の人はもしかすると伸び伸びとしていないかもしれません。普通に暮らしている認知症の人はもっと楽しく、もっとできることがあります。私は認知症に対する偏見をなくしていきたいです。認知症の人は認知症の病気にかかっているだけで、普通の人であるということを認識してもらいたいと考えています。ひとりの普通の人間です。あれをしてはダメ、これをしてはダメ、認知症だから理解できないのだという先入観を持ってもつことをやめることから関係性を考えていきたいと思っています。人間だから感情もあるし、いろいろな側面があります。生きてきた歴史や社会的背景があるから人は人間として、活きています。だから人をもっと見ようよ、みんなが同じ人間だということを人間として、認知症看護の専門家としてわかってもらうような存在になっていきたいです。

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