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地元に貢献したいと考え当院へ

看護師 森 育子

小学生6年の時に入院した私は、看護師さんに触れるうち、将来は看護師になりたいという夢を持つようになりました。その後、年齢を重ねるうちにそんな想いもぼやけていったのですが、高校3年の進路を決める際にその夢がよみがえり、看護師を目指そうと思うようになりました。
亀山で生まれ育った私が当院に興味を持ったのは、高校3年で看護師の1日体験に来たのがきっかけでした。就職を決める時には、お世話になったこの土地に貢献したいと考えて、当院への就職を決めたのです。当院で経験を積むうちに、他を見たいという気持ちが強くなり、一度転職しました。しかし離れてみると当院の良さが実感できて、やっぱりここで働きたいという気持ちが強くなり、ふたたびドアをたたいたのです。そんな私を温かく受け入れてくれる風土が当院のいいところ。今は穏やかな人間関係に助けらながら日々看護をしています。

患者さまの気持ちになって考える

看護師になってから忘れられない患者さまは、30代半ばにして亡くなった乳がんの方のことです。ターミナル期になると、その患者さまの足はパンパンに腫れて、がんによる強い痛みも出てきました。「こんなに若いのになぜ死ななきゃいかないのか…」と思うと胸が詰まる思いでしたが、私にできるのは、マッサージなどをさせていただくことくらいでした。痛いところに手を触れると、その方は辛いながらも笑顔を見せてくれることもあり、そんな時には余計に胸が痛くなりました。ただ、そんな小さな援助で、ひと時でも苦痛を軽減できる看護の力も実感したものです。その方はほどなく逝ってしまわれたのですが、それ以降、できるだけ患者さまの気持ちになって考えるように心掛け、自分にできることは何かを考え看護をするようになった気がします。
看護のやりがいは、やはり患者さまが回復される姿を見ることでしょうか。日々大変なことも多いのですが、患者さまの退院時、元気になった笑顔を見ながら「お大事に…」と声をかけるときが「看護師になってよかった」と思う瞬間です。

褥瘡対策を深く学びたい

今は、褥瘡対策チームの役割をいただいています。正直なところ、このメンバーになるまでは褥瘡にはさほど興味を持っていませんでした。しかしチームのメンバーになって褥瘡の方に適切なケアを行うと、見る見るうちに患部が治癒していくんです。それを目の当たりにしたときには、もっと知識をつけて適切なケアを判断できるようになりたいと思うようになりました。
今は、褥瘡ケアを個人的に勉強したり、学会に参加したりして知識を深めているところです。今後のビジョンはまだ明確ではないですが、プライベートも大切にしながら、仕事との両立を行い、少しずつ知識を増やしたいと思っています。そうするうちに、自分の将来が見えてきたらうれしいなと思います。