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高校時代に看護師になろうと決意

story009-01[1]看護師 末安静香
子どものころから「将来は保母(保育士)さんになりたい」という夢を持ち、高校時代にはピアノを習い始めたのですが、ある日、友だちから「保母さんって結婚してから働くのは難しいらしいよ(今はそんなことありませんが)」という話を聞きました。「それは困る!」と思った私は「それなら看護師になろう」と思って方向転換(笑)。ピアノを辞めて看護師になるという夢を追いかけることにしたのです。
親戚に看護師がいたことからこの仕事に興味を持っていたこともあり、家族が病気になっても助けられると思ったのが看護師をめざす動機でしたが、今思うと小さいころにはケガをしたら消毒するのが好きで必要以上に処置をしたり(笑)、特別支援学級の子を助けたりするのが好きだったので、看護師になりたいという潜在的な意思があったのかもしれません。
九州で育った私は地元の看護学校に進学。そして卒業後は都会の大きな病院で勉強したいと考えて、大阪の病院に就職しました。

周りの人たちがいたからここまで来られたと感謝

元々保育士になりたいと思っていたこともあり、卒後は小児科病棟で看護師のスタートを切りました。大阪で3年間、最先端の看護を勉強したら地元の九州に帰るつもりでいたのですが、当時知り合った人と結婚が決まり、夫の仕事の関係で三重県に移り住むことに。そして当院に転職することになりました。
転職当時は、小児科しか経験のなかった私は大人の患者さまへの対応に戸惑い、知らない土地で新しい生活をスタートさせたばかりの不安も重なり、大変だったことを思い出します。また、妊娠・出産の折には周りに迷惑をかけてばかりだったのですが、スタッフはみんな温かく接してくださいました。核家族ということもあり、産後もライフスタイルに応じた勤務が出来るよう配慮をいただいたこと、そして「お母ちゃんは頑張って仕事しなよ」と大きな器で子どもを預かってくださった保育士さんの存在があったから、ここまで仕事を続けられたと、周りの人たちに感謝するばかりです。
そして子どもも大きくなったので、これからは子どもを持つスタッフを助けながら頑張らなきゃと思う毎日です。

「聴く」ということを心に留めて

story009当院では長年透析室で勤務をしていたのですが、透析看護は患者さまと長く付き合えることが魅力でした。病気と付き合いながら生きる患者さまはみんな心が温かく、家族のように接してくださいます。そんな風に接しながらたくさんの事を患者さまから学ばせていただいたように思います。今は病棟で勤務し、患者さまの想いに沿った看護の大切さと難しさを実感しているところです。
当院のいいところは、職員全員が顔を知っているし、患者さまとの距離も近くアットホームな環境だということ。そのいいところを強化できるよう、今以上にコミュニケーションを深めることが大切だと思っています。患者さまやご家族にはそれぞれの立場でいろんな想いをお持ちです。それを聴いて出来る限りお互いの想いに添える援助をしたり、スタッフもいろんな想いを持っているのでその想いを聴いてスタッフ間の人間関係を深めたり・・・。そんなことをしていくのが私のこれからの目標です。
看護師になってよかったと思うのは、仕事をしたら感謝していただけるということ。その感謝に充分応えられる看護ができるよう、これからも相手の想いを「聴く」ということを心に留めて仕事をしていこうと思います。