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ケガで野球の道を閉ざされた喪失感の中進んだ看護の道、大きな達成感を得た急性期看護

私は小学校入学前から野球を始め、高校時代は強豪校で野球をしており、将来は野球を通じて進学・就職を考えていました。しかし、ケガによりその道を断念せざるを得なくなりました。喪失感の中、看護師をしていた父親の勧めで看護師になりました。しかし、なりたいと思ってなった職業ではないので、何回も辞めようと思いました。最初にスポーツ整形を兼ねる総合病院の整形外科病棟で働きました。自分自身の知識も技術も限られているので、毎日が精一杯で、「自分は役に立っているのか」と思いながら働いていました。また、自分が看護職に抱いていたイメージとのギャップを、なかなか埋めることができずに毎日を過ごす中で、急性期看護に興味を持つようになり転職しました。急性期看護は、急を要する仕事なので、例えば、急変に対応できた時などは大きな達成感が得られました。当時の私にとって「自分が役に立っている」という実感に繋がり、それから看護師の仕事にやりがいを見出せるようになりました。


退院後の患者さんの生活を考え、看護師として何をすべきかを総合的に判断できる看護師になりたい

私が看護をする上で大切にしていることは、患者さんが安心・安全に入院生活が送れるようにすることです。患者主体は当然なんですが、ややもすれば医療者の医療的観点が主体になってしまう可能性もあります。それは、もちろん、患者さんの治療を優先しているからなのですが、例えば、「治療はいいから家に帰りたい」という患者さんも少なくありません。私たち看護師は、患者さんと過ごす時間が医師よりも長いので、患者さんの本音、もっと言えば弱音を知る機会があります。そういう患者さんの想いを医師に伝え、適切な医療サポートを行うのが役割だと認識しています。今、私は退院調整に強い関心があります。それは、入院してきた段階で患者さんの生活環境をアセスメントして、退院後の生活の選択肢を考える仕事だと捉えているからです。患者さんの想い、ご家族の想いを考えながら、地域にある社会資源の活用も踏まえて、より良い方向に導ける看護師でありたいと思っています。


チャレンジしたいこと、災害時に役に立ちたい、そして、若いスタッフの育成に関わりたい

チャレンジしてみたいことは、二つあります。一つ目は、自然災害が昨今増えているのを見て、災害が起きた場所で自分を役立ててみたいというのがあります。もう一つのチャレンジは、若いスタッフの育成です。最近は、厳しく指導するのはよくないという時代ですが、私は野球をしていた時も、看護師になってからも厳しい指導を受けて来ました。とりわけ、私たちの仕事は、命に関わる仕事です。厳しく指導しないことよりも、ケースバイケースで厳しく指導する。しかし、フォローをしっかりして、若いスタッフと向き合うことが大切だと考えています。例えば心停止の場面に直面した際に、みんな必死なので、口調が厳しくなることがあります。しかし、その後厳しい言葉を掛けられた若いスタッフには、フィードバックをし、何が良かったのか、何がよくなかったのか、その内容を話し合って、しっかりと共有することが大切だと考えています。若いスタッフに自分がこれまで経験してきたことを伝え、指導するうえで、『看護のやりがい』を見出していってくれたら嬉しいことだと思っています。

看護管理者として、スタッフの考えや人柄を理解し、悩みや愚痴も聞ける存在になりたい

私は人に関わる仕事がしたいと思い看護師になりました。母が看護師でしたが、子どもの頃は母が仕事で家にいないことが多かったので、自分は看護師になろうとは思っていませんでした。しかし、人との関わりの中で役に立つことができるイメージがある看護師という職業がいつのまにか自分の選択肢となっていました。実際に、看護学校に進学してからも、実習の機会に患者さんと接することがとても楽しく感じたので、自分の選択は正しかったと思いました。最近、副看護師長となりスタッフのマネジメントをするようになりました。昇格と同時に部署を異動しましたので、気負わずにおこうと思いながらも、これまでとは担当領域も違うので緊張もありましたが、まずは仕事を理解し、スタッフの考えや人柄を理解することから始めました。幸いに、委員会で一緒だったメンバーもおり、初対面の人ばかりではなかったので大いに助けられています。


安心・安全に治療ができ、末期の人の痛みや苦痛が取れる方法をみんなで考えていきたい

私が管理者として大事に思っていることは、安心・安全に治療ができる環境づくりです。そして、末期の人との関わりの中で、痛みや苦痛が取れる方法を考えることです。それには、家族との関わり方も大切になってきます。これらを実践していくために、スタッフの仕事に関心を持ち、彼らの看護観を尊重することを心掛けています。特にベテランの看護師は経験も豊かなので、様々な課題について私が指示をするというよりは、むしろ相談するようにしています。そのことで解決策の選択肢も増えるからです。一方、若い人たちは経験も浅いので、指導の必要もありますし、親や姉のような目線で接するようにしています。ただ、彼らの視点や考え方を私が学ばせてもらうことも多々あります。一人ひとりは、経験年数も違えば、経験してきた内容も違います。個性も違えば、考え方も違います。しかし、患者さんに良くなってもらおうという気持ちを持って日々取り組んでいるのは同じです。私は、それぞれのスタッフに関心を持ち、共感し、困っていたら寄り添っていくことを心掛けていきたいと思います。


「命をつなぐ」という視点から「希望をつなぐ」という視点で、仲間と一緒に看護の質を向上させたい

私は今、地域包括ケア病棟に所属していますが、ここにいる仲間と一緒に看護の質の向上を意識し続ける職場にしたいと思っています。一つは退院調整がこれまで以上にうまくいくようにしていきたいということ、もう一つは、退院後、自宅・施設で安心して生活ができるサポートを充実させることです。私自身は、長らく急性期病棟で働いていたので、「病気を治す」ということに比重を掛けていたように思います。もちろん、「病気を治す」という使命があるので、何ら間違いではないのですが、この病棟に異動になり「生活ができる」という観点が必要だと思いました。私は、これまで退院していく患者さんのその後の生活にまで考えを及んでいなかったことをここにいる仲間に気づかされました。研修に参加して退院調整やACP(アドバンスド・ケア・プランニング)の勉強をする機会を得ましたが、「命をつなぐ」という視点から「希望をつなぐ」という視点で患者さんやその家族と向き合い、残りの人生をどう生きていくのかという観点に立ってみんなでケアをしていく職場にしていきたいと思っています。

まるで学校にいるかのように楽しい職場で、「速く、正確に」に苦戦の連続の新人時代

私の母が看護師をしていたので、子どもの頃にナースステーションに行く機会があり、看護師のお姉さんたちが明るく仕事をしているのを見て、自分も将来は看護師になるのだと自然に思っていました。しかし、看護師になれたものの「速く、正確に」を求められることに苦戦の連続でした。というのも、私はおっとりとした性格で、看護師をフワッとした優しい感じの人たちというイメージを抱いていたので、始めた頃はギャップを感じる毎日でした。先輩たちの手際よく仕事をしていく姿を見て、「いつになったらこんな風に仕事ができるのだろうか」と思いながら過ごしていました。ただ、幸いなことに、プリセプターを初めとする先輩たちに助けられ、また、同世代の人たちから励まされながら、まるで学校にいるかのように楽しい職場にいたので成長できたのだと思います。徐々に、仕事に適応していき、逆に少しせっかちな性格になったと思います。医師から指示がある前にやるべきことをテキパキとできるようになろうと誓った新人時代でした。


患者さんが話したくなるような聴き方を探しながら、想いを引き出すことを大切にしたい

これまで、外科系(眼科)、内科系(循環器)、腎内外来に所属して経験を積んで来ました。テキパキと仕事をする人を仕事ができる看護師の基本と捉えて看護に取り組んで来ました。しかし、現在、地域包括ケア病棟に所属となり、慢性期の患者さんが中心なので、これまで以上にコミュニケーションの大切さを実感しています。とりわけ、話を聴くことに様々な工夫をしながら看護をするようになりました。否定せずに話を聴くことは基本ですが、患者さんがどうしたいのかをしっかり聴き、真意の理解に努め、次にどう繋げていくかを考えながらコミュニケーションをすることを心掛けています。話すのが苦手な患者さんには、仕事や家族の話題など話しやすい雑談をする中で、その人にとって話したくなるような聴き方を探しながら接するようにしています。端的に話したい人、取り留めもなく話したい人など、その人その人のコミュニケーションのスタイルは異なるので、それぞれに言葉のチョイスに工夫をして、想いを引き出すことを大切にしています。


いつかは専門分野のエキスパートとして、創意工夫が楽しい看護の仕事を続けていきたい

看護師になり経験年数は約12年が経ちますが、この仕事の魅力は何と言っても飽きることがないことだと思います。こうすればこうなるとは限らないので、その人その人に合った看護とは何かを考えながら創意工夫することが楽しいのだと思います。そのための日々の勉強は刺激となりますし、意図した介入の結果、患者さんが良くなると達成感を感じることができるので充実感を得られる仕事だと思います。高齢者の方が多い患者さんとの会話には、様々な話題が溢れているので、学ぶことも多く、そういった楽しさの中で仕事をさせて頂いていると感じています。今、3人の子どもの子育て中なので時短勤務をしていますが、職場の皆さんが私に気遣い様々なフォローをしてくれます。そんな環境で、看護師の仕事が続けられているのは有り難いと日々感謝しています。子育てが落ち着く頃までに、看護師として次なるチャレンジを見つけたいと考えています。「このことなら、松井に聞けば良い」と言われるような、何か専門的な分野を持ったエキスパートになりたいと思います。

看護の仕事は奥が深く、学んでも、学んでも、まだまだ発展途上を感じさせるところが魅力

私が看護師になったのは手に職をつけたいと思ったのがきっかけでした。
いざ看護師になると覚えることはたくさんあり毎日の忙しさにくじけそうになることもありますが、色々なことを学ばせていただく楽しさもあります。
なにより患者さんから「ありがとう」と言っていただいたり、患者さんの笑顔が見られたときにこの仕事をしていてよかったなと思えます。

人生経験を積まれている患者さんとの関わり方の工夫をし、家でも自立できることを目指したい

この病院にきて6年目になりますが、透析室で働かせていただいています。透析患者さんは腎機能を失い、透析治療を受けなければ生命が維持できないという身体的機能の喪失体験をしています。また、食事、水分摂取の制限。経済社会的制約、病気や予後に対する不安、時間的拘束など精神的に負担となる多くの事柄と向き合っています。
私ができることは微々たるものですが、患者さんの話を傾聴し、患者さんに少しでも寄り添えるように努めて働いています。

透析を悲観的に捉える患者さんに対して、家族の協力を得て根気強く励ましていきたい

ときには水分や食事量について指導しなければいけないこともあります。患者さんにとっても楽しみな水分や食事を制限することはつらいことです。そのような指導をするとき指導の難しさに直面し悩むことも多々あります。
そんなとき「どうしてできないんだろう」と思ってしまいそうになるときもありますが、患者さんの行動や言動の背景にある気持ちを考えて患者さんと接する看護ができるように努めて働いていきたいです。

一つひとつ着実に仕事をしていくことで看護師の仕事の魅力に巡り合えるようになった

高校生の時に進路を考える中で、人の生活を支える仕事に就きたいと考えるようになり看護師を選びました。看護学生時代、実習指導の看護師が厳しく、一度は看護師になることをやめようと思ったこともありました。しかし、大学に編入して保健師の免許を取得し、まずは看護師としての経験を積む必要があると思い、病院で看護師として働くことにしました。新人の頃を振り返ると、しなければならないこと、覚えることが多く、目の前のことをこなすのが精一杯の日々でした。職場環境がよく、先輩がしっかり指導してくれたので、そんな先輩のようになりたいと思いながら日々頑張っていました。2年目になり仕事にも少しずつ慣れ、周りを見ることができるようになってからはやりがいを感じることが多くなってきました。また、リーダーを任されるようになってからはさらに責任を伴う業務が多くなり、自分のやりたいことも少しずつみえてくるようになった気がします。直接医師とコミュニケーションをとることも多くなったことで治療のことも1年目に比べてわかるようになり、やっと患者さんのことを理解しながらケアできるようになったと感じた記憶があります。ケアができるようになったという実感を得られるまでに時間はかかりましたが、一つひとつ着実に仕事をしていくことで看護師の仕事の魅力に巡り合えるようになりました。

目を見ることを大切にして、看護の経験を積むにつれて、観察する力がついてきた

看護師の仕事は患者さんに直接に関わる機会が多いことが魅力だと思います。患者さんとの関わりで私が大切にしていることは、どんな患者さんと関わる時も目を見て接するということです。何をするのにも目を見ることから始めます。例えば、意識がない人でも目を見ることで異変を感じることができます。目を見ることを大切にして、看護の経験を積むにつれて、観察する力がついてきたと思います。それと、患者さんと家族の間を取り持つことも意識するようになりました。例えば、認知症の患者さんがおり、その方は手術をしたくないという意志があります。しかし、家族は、手術して治してほしいという想いがあります。結果として、患者さんの意志を尊重してよくならないケースも考えられます。患者さんが認知症であってもその意志を尊重しつつ、また、患者さんが認知症であることを理由に家族の意志に押し任されないように、ベストな答えがすぐに見つからない中で様々な方法を考えることも大事な役割だと認識するようになりました。

新人育成で感じる「人を育てるという難しさ」へのチャレンジが、自分をさらに磨く成長機会

新人や看護学生の育成に関わった経験もありますが、人を育てる難しさをとても感じました。人は様々な考えや個性を持っているので、その持ち味を考えながら指導していくには自分自身ももっと成長する必要があると感じました。私にとってはその難しいことへのチャレンジが新たな成長の機会になっていると思います。チャレンジしたいことで言うと、最近は在宅での看護にも興味を持つようになりました。退院患者さんを在宅看護に繋いでいくプロセスで、褥瘡が良くなったであるとか、食べられなかった患者さんがしっかりと食べられるようになり、栄養が取れているといった話を聞く中で、自宅で療養生活をしている方へのケアにも関心を持つようになりました。ですが、まだまだ一人で在宅に行ってケアができる自信はないので、これからもっと技術や経験を積んでいく必要があると日々感じています。子育て中の私は、仕事と家事・育児の両立をしながら仕事の質を上げていくことが現実的な課題です。幸いにも、私の職場の皆さんがそういう事情を理解して下さり、協力的な支えがあるので、頑張っていけることに感謝している毎日です。

この病院の良さを築いているスタッフたちの仕事ぶりを大切にし、スタッフに配慮していきたい

私は4月副師長になったばかりなので、まだ管理者の一人としてどれくらい役割を果たせているのかというとまだまだ納得できるレベルには達していません。副師長になって、一番の変化は、患者さんと関わることが中心でしたが、今は、それに加えてスタッフとの関わりを意識するようになったことです。スタッフの健康状態、患者さんとの関わり方などに配慮するようになりました。この病院のスタッフはとにかく優しい人が多いといつも感じています。これは私が所属している透析グループだけでなく、全体的に言えることですが、70代から90代、100歳を超える高齢の患者さんがとても多い環境で、細やかで、人情味のある対応を心掛けているスタッフと一緒に仕事をする中で、メンバーが患者さんとの関わりについて話す時に、この病院の良さを築いている彼らの仕事ぶりを大切にしなければいけないと感じています。また、そういう仕事に対するスタンスから私も学びながら、一緒に成長していきたいと思っています。

患者さんを受け止め、選択肢を提示して、患者さんにとっての幸せの道筋を一緒に考えていきたい

私は、もともと、祖父の希望がきっかけで看護師になりました。入院をしていた祖父を担当していた看護師さんが厳しい方だったようで、「○○してはいけない」「○○はできない」と頭ごなしにNOを言わない、患者さんの意志を尊重する看護師になってほしいと言われました。これは、看護師になってからも、私が大切にしていることで、患者さんの意志を尊重し、簡単に「○○はできません」を言わない看護師、患者さんの意志を受け止める看護師としてやってきました。もちろん、食生活、日常生活、治療方針などで患者さんの話を受け止め、情報提供をし、選択肢を提示して、その人にとっての幸せに繋がる道筋を一緒に考えていくというのが大切ではないかと思っています。また、ご家族に対するケアについてももっと考えていきたいと思っています。例えば、意識のない患者さんの透析を続けるかどうかといった局面で、止めた段階で死を意味するので、それをご家族が判断するしかないのですが、患者さんが亡くなった後、残ったご家族が心の傷を負わなくてもいいようにするにはどうしたらいいのかといったことについても私たちの役割は大きいと感じています。今後は、患者さんが元気なうちに、意思決定支援をどうするかといったこともスタッフとともに勉強していきたいと思います。

スタッフそれぞれが他部署との連携を図り、部署全体で看護の質を向上させていきたい

今後のチャレンジですが、やはり、部署全体で看護の質を向上させていきたいと思います。そのためには、電子カルテで情報共有ができるようになっているので、それをこれまで以上にもっと活用していけるようにしていきたいと考えています。具体的に言うと、訪問看護、リハビリ、栄養士、外来、地域連携といった各部門との相談を活発化し、質を向上できるような連携を図っていきたいと思っています。スタッフが興味関心を持っている部署を担当として、どのように連携を図っていけば、患者さんに対する看護の質が向上するかをそれぞれのスタッフが考え、実践し、部署で供していく体制を作っていきたいと考えています。透析は患者さんが生命維持のために一生付き合う治療なので、負担は大きいのですが、あくまでも透析は日常生活の一部分と捉え、日本という資源に恵まれた国で他の時間を幸せに過ごせるように看護師として何かできるのか、このチャレンジを通じてみんなと一緒に考えていきたいと思います。

看護師を辞めたい!そんな私への上司の一言が、看護が好きになるきっかけを作ってくれた

看護師になって既に10年が過ぎました。もともとは介護福祉士になろうと思っていましたが、母親が看護師を勧めてくれたので、看護師になりました。実際に看護師になることはできましたが、新人の頃は、正直言うと仕事をするのが苦しかったですし、悲しい気持ちの毎日でした。血液内科に配属されたのですが、日々、弱っていく人を看る、そして、亡くなっていく様子を見るという状態が私には重かったのです。患者さんに点滴をしたり、体を拭いてあげたりする中で、ちょっとしたコミュニケーションを取る機会がありますが、どうしても悲観的なお話が多くなり、受け止めるのがとても苦しく、看護師としての経験もないので、何がわからないのかさえわからない毎日でした。「もう、辞めたい」と思い、上司に相談したら、「人間に死は付きもの、残りの人生にどう寄り添うのかも看護」と教えられ、考え方や気持ちが一気に切り替えられました。「あんた、ありがとう」と患者さんから声を掛けられることも素直に嬉しい気持ちになり、人の役に立つ仕事なんだと実感がわくようになっていました。その後は、一転して、この仕事が好きという気持ちで取り組んでいます。

内視鏡を受ける患者さんの不安を軽減し、少しでも楽な気持ちになって頂けるかが私の仕事

その後、ICU、外科、そして外来と様々な部署で看護を経験しました。現在は、外来勤務ですが、内視鏡の担当をしています。内視鏡を受ける患者さんは、何度も経験されていても不安な気持ちを持つ方が多いので、その不安をいかに軽減するかということに配慮するように心掛けています。検査前のコミュニケーションでは、初めての人ならどういうものかを丁寧に説明する、2回目以降の人なら前回実施したことの話をお聞きし、それぞれ不安に感じていることに対してしっかりと答え、ケアするようにしています。また、検査中は、背中をさすったり、適度な声掛けをし、気持ちが少しでも楽になるように気遣います。試行錯誤の中でやっていますが、日々嬉しいこともあります。病棟での看護では、毎日、患者さんと顔を合わせますし、短期間であれ、一緒に過ごす時間が長く、お互い気心が知れてきます。しかし、外来では、一般にそんなことはあまりないと思われがちですが、内視鏡検査で関わった患者さんは私たちのことをよく覚えて下さっています。飲み方の注意、楽になる方法など患者さんはそういうこともしっかりと覚えて下さり、私は、そんな時、もっと役に立ちたいと心が弾みます。

内視鏡に関わる仕事を極めていきたい、そして、その重要性を社会に広め、健康維持に役立てたい

試行錯誤の中でようやく内視鏡についてもわかり始めてきたので、これをしっかりと自分のものにしたいと思っています。一つひとつ、一人ひとり、しっかりと関わっていくということですね。そして、将来的には、内視鏡に関わる仕事を極めていきたいという気持ちが強いです。だから、研修会などに参加して、もつと勉強したいと思っています。健康な体を維持していくためには、やはり、健康な状態かどうかを正確に知ることが大事になってきます。そういう意味では、定期健診は大切です。体の細部に渡ってまでチェックすることを怠ったために、知らない間に病気が進行していたという話はよく聞く話です。そんなことがないように、内視鏡検査の重要性を社会に広報していくような活動にも関わり、健康維持に役立ちたいと思っています。

手術は非日常。不安を和らげる工夫を重ね、仕事の喜びが見えた

私が看護師になろうと思ったきっかけは、高校時代に看護師を目指している友達がいたのがきっかけで興味を持つようになりました。元々、社会貢献ができる人になりたいという思いもありましたし、人に直接関わりお世話をする仕事ということで看護師の道を選びました。ただ、看護師になったばかりの頃は、自分がやりたかったこと、あるいは、抱いていた看護師のイメージと違うので大きな戸惑いがありました。手術室に配属になり、今、振り返ると、自分が単に余裕がなかっただけなんですが、機械の扱いを覚えるのに一苦労で、患者さんとの関わりが薄いように感じ、複雑な気持ちで過ごしていました。2年目になると、少し、余裕も生まれ、看護とは何かを考えられるようになりました。人生の中で手術をする人なんてそうはいませんし、言わば、入院でさえ非日常ですから、手術は非日常の中のさらに非日常なわけです。誰しも不安でいっぱいです。そんな中で、どうすれば少しでも不安を和らげることができるかを考え、工夫し、お声掛けをしていく中で、患者さんとの関わり方をあれこれと考えることに楽しみと喜びを見出せるようになってきたと思います。

患者さんの生き方・価値観をよく理解し、その人らしさを尊重する看護をしていきたい

私は、そうして2年間の看護師生活の後、結婚・出産で離職し、10年ぶりに看護師の仕事に復帰しました。2度目の新人です。しかも、今度は病棟勤務になりましたので、初めは業務を覚えるのにやはり一苦労でしたが、新人時代と違い、やはり看護を念頭に置いて仕事に取り組むことができました。高齢者の患者さんが多いので、私は、どんな状態の人であってもその人らしさを尊重することを大切にしながらケアをするようにしています。私よりも人生経験が豊富な言わば人生の先輩たちです失礼のないように配慮することを心がけています。そのためには、患者さんの生き方や価値観、生活様式や習慣をよく観察理解するように努めています。実際は、心掛けていても、自分のケアが正しいのかどうか評価が難しいです。例えば、退院支援です。装着しているもののメンテナンス、薬を飲むこと、トイレがうまくいけないことなどどうすればいいのか。家族のフォローは何が適切か、ヘルパーなど社会的資源の活用は…その人らしさを尊重するというのは難しく、少し壁にぶつかっています。ただ、2年経ち、ようやく入口が見えてきたという感じです。

患者さんが望まれるのであれば、自宅で生活の実現の道筋を見出せる看護師を目指したい

今、褥瘡の委員会に入れて頂き、役割をもらうようになれました。褥瘡に関しても症例はたくさんあるのですが、それらをすべての看護師に周知するのが難しく、それを何とかしたいと考えています。世の中の変化に伴い新しい良質の情報や知識はどんどん増えるのですが、それを習得すると看護の質が向上するのは誰でもわかるのですが、それを得る時間の創出もまた大きな課題です。個人的には、退院支援についてもっと深めていきたいです。退院後訪問に行った時に感じたのですが、病院にいた時とご自宅で過ごされている患者さんの一番違いは、ご自宅では、表情に安堵感があり、また、イキイキとされていることでした。私は、患者さんやご家族が望まれるのであれば、ご自宅で生活ができるようにどうすればいいかを念頭に置き、そこに立ちはだかる問題をどう解決するかを考え、適切な道筋を見出せる看護師を目指したいと思います。

医療に興味を持ったきっかけは、叔父の介護経験

いくつかの医療関連の仕事を経験した後に、親戚の者の介護をする経験をしました。入院中、お世話をしている時に、「自分がやりたかったことはこういうことか」ということに気づきました。そして、看護補助者になりました。医療や福祉についてよく知らなかったので、職業として実際に仕事をしていくと独特の短縮用語や患者さんとの接し方が分からず、そして難しく初めの頃は苦労しました。そんな中で、私は、普段の私と変わらない、気取らずに、飾らずに、患者さんとまるで近所にいる人間のように接するように工夫しながら、この仕事を覚えていきました。

優しさで包み込み、その人の想いに適う接し方を大切に

私が、仕事をする上で大切にしていることは、患者さんによってコミュニケーションの方法を変えるということです。一人ひとりの患者さんはみな年齢も、性別も、性格も、生活背景も異なるので、その人その人に合った接し方というのが大切だと思っています。基本的には、優しさで包み込むようにして、その人を尊重するということですが、そのためにはその人の言うことを否定せずにしっかりと話を聴き、その人の想いに適うようにしようとしています。ただ、だからといって、私に想いがあってもうまくいかない時もあります。そんな風にうまくいかない時は一人で抱えることなく、看護師に頼ることもあります。逆に、こちらの提案で看護師が私たちを頼りにしてくれることもあります。職場においては、看護師の皆さんは私たちに親切に指導してくれるますし、プライベートな話もできるので、良い職場環境で仕事ができています。

生涯に渡って、患者さんのいろいろなことに気づける存在でいたい

自分の将来を考えた時、生涯にわたってこの仕事に従事していきたいと思います。夜勤は、看護師の人数も少なく、急患や患者の急変で大変なときはあります。患者さんが亡くなられることもありますが、そんなときもみんな最後まで一生懸命に仕事に取り組んでいますし、退院して施設や家に帰ることができた時は「よかったなあ」という気持ちになれますし、様々な想いを抱きながら仕事ができるのが私の仕事の魅力です。命を預かる現場にいる限り、患者さんのいろいろなことを気づける存在でいたいと思います。それと、自分も将来はきっと、今の私がしている仕事をしている人たちにお世話にならないといけないんだろうなあと思っています。だから、今、自分ができる間は一生懸命にこの仕事に取り組みたいと思います。

後輩達に、道筋を示せる存在になりたい

医薬品会社の営業職を辞めて、看護学校へ

高校卒業後、医薬品会社で営業職をしていた私に、ある時、長く通っていた歯科医院の先生が「同じ医療の世界で働くのなら、メーカーではなく資格を取って働いてみては?」と言ってくれたことがきっかけでした。今でこそ、男性看護師の認知度はあがっていますが、35年前はまだまだ看護の道に進む男性はかなり少数派でした。運よく、同じ看護学校に男性の看護学生が数人いて、私と同じように会社勤めを辞めて看護学校に進学したという先輩もいたため、みんなで助け合いながら、楽しい学生生活を送っていました。

無事に手術を終えた時の大きな達成感が、手術室看護師の醍醐味

今と違って、昔は男性看護師の活躍の場は手術室か透析室のどちらかに限られていました。病棟看護をしてみたいと思うこともありましたが、結局私は透析室と手術室に交互に配属されるという形になりました。現在は手術室の副師長をしながら、外来も兼務しています。手術室看護師は、看護師の中でもとりわけ、命を預かることへの使命感が求められます。緊急事態に備えて予測しながら行動したり、急変の際は医師と協同して迅速に対応したりと、仕事中は緊張を強いられる場面の連続ですが、だからこそ味わえる達成感が仕事の魅力と言えます。私が長く手術室で働いて来られたのは、患者さんの命を守るため、看護師としての能力がダイレクトに求められていると実感する瞬間が何度もあったからだと思います。

何歳になっても積極的に学ぶ姿勢を大切に

スタッフの体調管理や相談など、管理業務は副師長にとって重要な役割ですが、やはり私は、看護師は何歳になっても技術を磨いたり、新しい知識や考え方を取り入れたりする姿勢を大切にすべきだと考えています。その姿勢を見せ続けることが、後輩を育てる事にもつながるはずですし、何よりも学ぶこと自体が自分の原動力になっているようです。また私は手術室だけではなく、病院全体をアットホームな雰囲気にしたいので、日頃からコミュニケーションをとても大切にしています。院内ですれ違う患者さん達にも積極的に声掛けするようにしていて、ちょっと困っていそうな人に「どうしたの?」と聞いたり、歩きにくそうな人にそっと手を添えたり。後輩達がみんな、そういう細やかな気配りができる看護師になってくれたら、とてもうれしいです。